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現在の高齢者と一昔前の高齢者では大きな違いがあります。
今の高齢者は昔の高齢者のような精神構造とは全く違う!
このような事を言うと、高齢者はみんな大切に尊敬すべき存在なのに「けしからん!」と怒られそうですね。
私も50歳を超えた中年期で、もう10年ちょっとで高齢期になります。
昔の高齢者のイメージとは程遠く、良い意味でも悪い意味でも、、、
どういうことかと言いますと、
今の高齢者(戦後生まれのベビーブーマーを含む)とは違い、私が幼き頃(小学生頃)に接していた高齢者(明治、大正生まれ)のことについて思いがあります。私がイメージする高齢者は田舎にいたおじいちゃんのイメージなんですね。
私の祖父はフィリピンのマニラで戦死しています。
実は、私の祖父は昭和19年にフィリピンのマニラで戦死しているのです。
昭和41年生まれの私は、幼い頃に本当のおじいちゃんを戦争で亡くし、満州から引き上げてきた祖父の弟(おじいちゃんの弟さん)がおじいちゃん代わりというか、まさに本当のおじいちゃんでした。田舎ではおじいちゃんの兵隊時代の苦労話や支那(中国大陸)での戦争の生々しい話を寝ながら聞かせてもらっていた思い出があります。
その話の最後にいつもおじいちゃんは、戦争なんてむごたらしいもの絶対やっちゃだめだってしみじみ言っていた記憶があります。戦争を身近で生の話を聞くことができた世代だったかもしれません。今は、日本が世界を相手に戦争に進まざるを得なかった状況があらゆる偏見のもと正しく伝えられないでいた時代でした。戦後50年以上が過ぎ、今は少しづつ日本の名誉と明治、大正期を国のために戦い守ったおじいちゃんの世代の名誉が回復してきていると思います。
戦争を経験している世代の高齢者と戦後ベビーブーマー世代の高齢者とは日本人としての大きな精神的違いがあるように感じます。
シベリア抑留時代の話を生で聴く事ができた最後の世代かな、、、
10年前くらいになりますが、私が訪問リハビリで関わっていた90代の高齢者のシベリア抑留時代の話がとても印象的です。その高齢者は戦時中、満州に駐留する関東軍の薬剤師で階級は少尉でしたので青年将校だったようです。主な仕事は、対ソ連戦に向けての準備として極寒のシベリアを戦い抜くための凍傷予防の製剤等を管理していた仕事だったそうです。戦局が日本に厳しい状況になった終戦直前は、満州に侵入してくるソ連兵が必ず捕虜にした日本人女性を強姦することを知っていたので、もしソ連兵に捕まったら自ら命を断つ事ができるよう青酸カリを管理し、渡す準備をしていたそうです。実際にはそのようなことをせずとも終戦を迎え、その高齢者はシベリアに連れて行かれその後、数年の時期、マイナス30℃近い極寒での強制労働を強いられたそうです。
無事、舞鶴に降り立ち帰国を果たしたその後、大手の製薬メーカーに就職することになります。
シベリア時代は、とにかく本を読みたかったこと、勉強したかったこと、勤勉な日本のインテリ青年を思い浮かべられるエピソードと実物の物を見せていただけました。 そして社会的な地位を得ますが、その方の語る姿、物腰は非常に紳士で、インテリジェンスの高い、心房強い穏やかな老紳士でした。もう亡くなられて10年以上なるかな~。
メモ帳がなかったので、ロシア人が捨てた葉巻の箱の裏や葉巻を広げて、紙のメモにし、ロシア語を勉強したと言っておりました。その写真も見せていただきましたが、小さな紙切れのようなものにぎっしりとロシア語が重なるように書き綴られていました。
現代の子どもたちに見せてあげたいものでした。これほどまで勤勉だった日本人がいたのだと、、、当時の日本人は非常に優秀だったのかもしれません。識字率や数字に関する能力は、当時のソ連軍の兵隊とは全くレベルが違っていたと証言しています。
ソ連兵は1,2,3,まで数えるとそれ以上は大きな数というようあん概念だったそうで、整列や点呼もすべて日本人が教えなければできなかったと言っていました。日本人は飛び抜けていたのでしょうね。このようなことはあまり伝えられず、大国のアメリカやソ連に牙を向いた侵略事であり劣等国扱いで、戦後しばらく教育されてきた歴史があります。悔しい思いがします。
最後に
日本人がプライドを持っていた時代があり、それを支えていた人たちはすべて当時の若者でした。
今の高齢者は既得権を持てば、しがみつき、若い世代に未来を託すことせず、多くの高齢者の身勝手な振る舞いが目立ちます(私だけでしょうか)
フィットネスクラブ等でのマナーの悪さは若者の比ではありませんし、世の中が悪くなったのは国のせいだと大声で喚いているし、なんだかな~って感じです。老害とすらいわれているのに、、、
本当の日本人の紳士的で穏やかな勤勉な日本人はどこに行ってしまったのかな~って感じます。
しかし、このような民度にしたのは戦後教育のあり方に大きな問題があるのです。
ここではこの点についての話は控えますが、、、
今一度、美しい時代の日本の精神を見直す必要があります。
失われた30年でどんどん国力はいつの間にか落ち、もはや先進国ではないとまで言われています。
発展しない国として、危機感を持っている日本人がもう少しいてもいいのに、、、のんびりしていますね、、、
いつの間にか中国には大きく経済的にも差をつけられ、、、
東南アジアの勢いに追いつけず、インドなどの新興国にはそのうち抜かされる。
今の若者に元気がない!少子化、、、
そろそろ、日本人よ!ギアチェンジしましょう!
私も50歳を過ぎても老害と陰口を言われないような、高齢期を迎えたいと思います。
若者のチャンスは大いにサポートし、尊敬される人生の先輩として、少なくとも若者の足を引っ張るようなことがない人生を歩みたいと思っています。
これが私がイメージする日本の高齢者なんです。
このような貴重な体験を生で聞くことができた時代が終りを迎えています。
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