成長期のトレーニングについて
有名なスキャモンの発育曲線
子供の発達過程の中で何をどのタイミングに
トレーニングすれば一番効果的かということを
知る上で非常に大切な指標となります。
子供は大人と同じような運動やトレーニングを
することが必ずしも正しくはなく、成長のなか
でこの発育曲線を参考にすれば役に立ちます。
例えば20歳のレベルを100パーセントとして
考え、発育の特徴を4つに分けて表しています。
⑴一般型の発育曲線
一般型は身長や体重肝臓腎臓などの胸腹部臓器の発育を示します。
特徴は乳幼児期まで急速に発達し、その後は次第に穏やかになり、二次性徴が出現し始める思春期に再び急激に発達します。
思春期以降に再び発育のスパートが見られ、大人のレベルに達します。
⑵神経系型の発育曲線
器用さやリズム感を担う神経系の発達は、脳の重量や頭囲で測ります。
出生直後から急激に発育し、4から5歳までには成人の80%程度にも達します。
⑶リンパ系型の発育曲線
リンパ型形は免疫力を向上させる扁桃、リンパ節などのリンパ組織の発達です。12、13歳までにかけて急激に成長し大人のレベルを超えますが、思春期すぎから大人のレベルに戻ります。
⑷生殖器系型の発育曲線
生殖器型は男児の陰茎、睾丸、女児の卵巣、子宮などの発育です。
小学校前半まではわずかに成長するだけですが、14歳あたりから急激に発達します。
生殖器系の発達で男性ホルモン、女性ホルモンなどの性ホルモンの分泌も多くなります。
成長期の運動後の発育曲線の中でスポーツに直接関わりがあるのはリンパ系以外の3つです。
これを参考に成長期の子供達の運動を4つの時期に分け、各時期ににどのような運動が適しているかを考えます。
幼児期(3歳~6歳)この時期は楽しんだり、基本的な運動動作を習得する時期です。
巧緻性、バランス感覚が発達しますので、様々なスポーツを遊び感覚で体験させることが重要です。
運動の基本的な動作として、走る、跳ぶ、投げるなどの習得を目指します。
またこの頃はスポーツの出会いの時期でもあり気軽に楽しく運動できるような配慮が必要です。
よって専門的な技術を指導する必要はなく、本人も喜んでやることを積極的にサポートしてあげることが大切です。
小学生低学年(7歳~10歳)
重点ポイントとしては、バランス感覚 使い方が完成される神経系の発達が促される時期です。
この時期に90%が完成されると言われています。
小学生の低学年の頃はあまり体力のことは考えず、沢山の刺激を入れていくことが大切です。
小学校高学年(11歳~12歳)
重点ポイントとしては、体の使い方やすばしっこさが身に付く時期です。
中学生
重点ポイントは持久力が最も付く時期と言われています。
この時期の筋力トレーニングは、意見が二分しますが、成長の個人差があるので慎重に考えなければなりません。
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