ファンクショナルトレーニングとは?
ファンクショナルトレーニングとは日本語で言う機能的という意味で、一般的な筋力トレーニングと大きく違う点は動作の改善を目的として行うトレーニングになります。
これまでのトレーニングは筋肉量(筋力や基礎代謝量)の増加などを目的として行われることが一般的なイメージですが、ファンクショナルトレーニングはスポーツや競技の動作や日常生活動作が向上するトレーニングを目的として行うことが多いです。
別にこれまでの筋力トレーニング
例えばマシンを使うトレーニングなどが動作の改善に役に立たないと言っているわけではありませんが…
ファンクショナルトレーニングの五つの原則についてお話をします。
- 重力を利用する
- 分離と協働
- キネティックチェーン
- 三面運動
- 力の吸収と力の発揮
重力を利用するということは
人は常に重力下で動作を行っています。
ファンクショナルトレーニングでは常に重力に抵抗した動作を意識して取り入れていくことが必要です。
分離と協働とは体が機能的な動作を行うためには体の各関節が動きと固定の役割を分担して持ち、動作時にそれぞれの役割を協働して行う必要があります。
例えば、足をあげる時には股関節が大きく動き、腰椎は固定に働きます。
股関節の動きが十分でなければ腰椎に負担がかかり腰椎の固定が不安定であれば股関節の十分な動きも得られません。
人間が生活する上で基本となる姿勢は立位であり、日常動作やスポーツ競技の中で常に体に加わるのが重力となるため、重りではなく重力に抵抗した動作を意識するトレーニングをすることが大切です。
次に分離と協働の考えですが、
例えば腰椎や骨盤などの大きな可動に適していない関節と胸椎や股関節などの大きな可動に適している関節を分離させることが必要とされています。
わかりやすく言うと分離した動きと固定に伴う共同的な動きが大切と言うことです。ちょっと難しいかも…
例えば足を上げたときに腰椎や骨盤が過剰に動いてしまったら動作全体が不安定になり効率的な動作ができないことをイメージしてください。
次にキネティックチェーンの考えですが、
日本語で運動連鎖と呼び人間の動作は1つの筋肉だけでは行われているわけではなく、たくさんの筋肉が連鎖して動作につながっているという考えです。
したがってファンクショナルトレーニングは1つの筋肉を鍛えるのではなく複数の筋肉の連鎖を使ったトレーニングであるべきだと言う人が含まれています。
次に3面動作ですが、
人間の動作は基本的に3面で表せると言われております。
すごく簡単に説明すると身体を正面から見た場合、
1つ目は、左右に動く動作
2つ目は前後に動く動作
3っ目は、体を捻る動作の3パターンです。
ファンクショナルトレーニングは1つの動作に特化するのではなく、これら3つに焦点を当てバランスよくトレーニングすることが大切との考えです。
最後に力の吸収と発揮ですが、
動作時に力を発揮する前には力を吸収する動作が行われると言われています。
ここで垂直に飛び跳ねる動作を思い出してください。飛び跳ねる瞬間、軽くしゃがみ込むような姿勢をとってから飛び始めますよね?
このような動作を力の吸収と発揮と呼び、力を最大限に伸ばすためにとても大切なことなんです。
よってこの力の吸収と発揮の要素を取り入れているのもファンクショナルトレーニングの特徴です。
ファンクショナルトレーニングの効果について
①日常、競技などにおいて、体感を使った効率の良い動作が行える得るようになる。
②姿勢の改善
③怪我の予防
④肩こりや腰痛の予防
⑤シェイプアップ効果
等々です。
マシントレーニングとの大きな違いについて
筋力トレーニングのマシンを使用していることをイメージしてみてください。
筋力トレーニングのマシンの動き方は1方向しかありませんよね?
しかし、日常動作やスポーツ、競技は様々な動き方をしなければなりません。
ファンクショナルトレーニングは様々な角度から筋肉に負荷を与えることができます。
これがファンクショナルトレーニングが日常、競技等において体幹を使った効率の良い動作が行えるようになると言われている理由です。
マシントレーニングにはマシントレーニングのメリットがありますので、必ずしもファンクショナルトレーニングの方が全てにおいて優れていると言うことではありません。
従来の筋肉トレーニングは筋肉の増加にはとても適していますし、何より老若男女誰でも簡単に行える動作が多いことが特徴です。
ファンクショナルトレーニングは、体に様々な角度から負荷をかけることが可能となるため、より日常動作やスポーツ競技の動作においてパフォーマンス向上に役に立つトレーニングと言うことになります。
ここでは、実際にファンクショナルトレーニングを進める理由を述べたい。
ファンクショナルトレーニングはパフォーマンス向上に不可欠。
運動機能を向上させたり、そのスポーツの持つ特異性を見極め、最も効率の良い動きを身に付けることがファンクショナルトレーニングの目的と言えます。
コンタクトスポーツや格闘技などでもトレーニングの方法は千差万別である。
例えば柔道選手には柔道に必要な筋力が求められるし、レスリングに求められる筋力もよく似ているようであるが、やはり細かい部分では違ってきます。格闘技1つにしても、使う筋肉は若干違ってきますし、必要な筋力の発揮場面も違います。また今ブームのラグビーについては、コンタクトスポーツの中でも特に瞬発系の力が必要な場面もあるし、フィールドでの役割によって大きく鍛える筋肉も機能も違ってくる。スプリントやキックやジャンプ、方向転換などはいろんな競技の中で見受けられる動きである。ファンクショナルトレーニングはスポーツにおける類似性を発見し、それについて効率よく強化するトレーニングといえると考えております。
マシントレーニングとの最大の違い
マシントレーニングとの大きな違いとしては、マシンは安定性が保たれた状況での動きで安全に行われるが、やはり単関節のみで行われている動きであるので、複雑なスポーツのパフォーマンス向上には物足りない部分がある。ファンクショナルトレーニングは自重負荷を用いて、その競技に必要とされる動作を繰り返し行うため、どのように自分の体
をコントロールするかを覚える事ができる。さらにバランスや固有受容器への刺激がトレーニングの中に含まれるため、神経筋を自然に強化しているため、いわゆる運動神経が良いと言われる身体の使い方を獲得できると思われる。
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